シカトの語源は花札ってご存知ですか?
シカトとは花札の10月の絵柄「鹿の十(とお)」が略された語なのです。
十月の札は、鹿が横を向いた絵柄であることから、無視をすることやそっぽを向くことを「シカトする」と言うようになったそう。
今回は白髪をシカトしている方々へ、先輩たちの白髪染めのコツを伝授します。
間違っているものには喝を入れられたりも⁈ 題して、白髪染め、我流道場!正しいコツはいったいどれか考えながら、読んでくださいね。
道場生の声①事前の準備と段取りをしてから白髪染め開始
「セルフカラーリング歴は3年ほどですが、自分ではとてもスムーズにセルフカラーリングができていると思っています。セルフカラーを行うときは、まずなりたい髪色のイメージを思い浮かべ、どの商品がいいか売り場でじっくり検討。
いざカラーリングを始めるときは、洗面台を汚したくないので邪魔なものは全部片づけたり、髪の長さに合わせて2箱用意するなどします。そして、使う順番にアイテムを並べておきます。事前にトイレを済ませておくことも忘れずに!
面倒だけど、ブロッキングをしてから”白髪が多い部分”から塗り始めます。こうしたほうが、ムラなく染め上がる気がするから。直後のシャンプーは、最初のうちは”せっかくの色が落ちそう”とサクッと洗っていましたが、タオルも汚れちゃうので、今はきちんと洗うようにしています」(45歳・女性)
完璧です! セルフカラーで大切なことは”事前の準備”なんです。実際にカラーリングを始めてしまうと、いろいろ行動が制限されてしまいますし、時間との勝負でもあります。
説明書を読んで使用前に必要なものちゃんとそろえたり、事前に頭の中で手順をシミュレーションしておけば、失敗も防げます!
道場生の声②ヘアカラーを自己流でブレンドして楽しんでいます!
「30代前半から白髪が出始めたのですが、まだそこまで多くはない私。そのため、1度で1つのカラー剤を使い切ることがないんです。
そこで考えたのが自分なりのアレンジ使い! 1/3ほど残っているカラー剤に、違う色のカラー剤を混ぜてオリジナルカラーを作るんです。
たとえば、少し暗めのカラーを楽しんだ次は、明るいカラーを混ぜて、やや明るい髪色にしたりなど。これなら美容室に通うみたいに、さまざまなカラーを楽しめるし、中途半端にカラー剤が残ることもないから一石二鳥でしょ?
ただ、素人だからやはり思い通りの色に仕上がらなかったり、違うタイプのカラー剤同士を混ぜたときの染め上がりがイマイチってこともあるんですけど(笑)。
でも、何度か続けているうちに、それなりに染められるようになってきたから大丈夫かな」(39歳・女性)
これは「喝」どころか、即刻やめてください。カラー剤は、複数の染料同士の反応により発色するもの。異なる色を混合しても、染料の組み合わせが変わることで、中間色になることはありません。独自の判断で異なった色や製品を混合して使用してはいけません!
道場生の声③よく染まるように、直前シャンプーするのがマイルール♪
「セルフカラーリング歴は約7年。根元の白髪が気になるため、3週間に1回程度のペースでカラーリングしています。
セルフカラーも慣れてくると、自分流のやり方ってありますよね。私の場合、染毛前にしっかりシャンプーして髪をきれいにしておきます。以前、たまたまシャンプー後にカラーリングしたときに、そっちのほうが良く染まった気がしたから。
汚れた髪よりも、洗い上がりのキレイな髪のほうがカラー剤もしっかり浸透するんじゃないかと思うんです。
製品には丁寧な使用説明書が付いているけれど、慣れてきたら自分流のやり方を編み出してもいいんじゃないかしら?知人に話すと”染まりが悪くない?”って聞かれるけれど、自分的にはこの方法でもきちんとカラーリングできていると感じています」(42歳・女性)
髪に油分が付いていなければシャンプーは必要なし。シャンプー直後は頭皮の皮脂が少なくなり、バリア機能が弱って薬剤の刺激を受けやすくなるからです。また、前日の夜に洗い流さないトリートメント、椿油、育毛剤などを使用しても染まりが悪くなるから注意して!
道場生の声④一度染めた髪を、それより明るいカラーで染め直し!
「白髪に悩まされて早10年。セルフカラー歴も同様に10年とすっかりベテランです。その間、カラー剤の品質や使いやすさも年々進化していて本当に助かります。最近ではカラーの染め直しにもチャレンジしてみました。
カラー剤の5番という色番で染めてみたら思ったより暗い仕上がりだったんです。そこで、次のカラーリングするときに、それより明るい色の2番を選んで全体を染めてみました。その方法で全体が明るくなるかと思ったのですが…。
結局、全体が明るくなることはなく、ムラになって根元だけ明るくなる結果に。うーん、塗り方がよくなかったのか、選んだ色番号が最適ではなかったのかな。
一度目は失敗しちゃいましたが、カラーリングした髪を違う色に染め直すにはどうしたらいいのか、これからもいろいろ試してみようと思います!」(50歳・女性)
※文章中にある色番号は、1番が明るく5番が暗いトーンの場合を想定しています。
暗い色で染めたところを明るくするのは難しいです。なぜなら、濃い染料が髪の中に入ると、それを明るくするのは強い薬剤を使わないといけないからです。どうしても明るくしたい場合は、美容師へ相談してください。
暗くなることが心配な方は、ご希望の色番より1つ明るい色番を選ぶと良いでしょう。暗く染まった髪を明るくするのはとても難しいためです。
いきなり、色番を大きく飛ばしてしまうと、根元と毛先の色が大きく変わって不自然になります。
道場生の声⑤完璧な汚れ対策でカラーリング後の掃除も楽チン!
「月に1回ペースでセルフカラーをしています。最初のうちは用心しても床や肌にカラー剤が飛び散っていましたが、今は完璧に予防できています。
まず、染め始めてまごつかないよう、事前にイメトレをします。これだけでも飛び散り防止になるんですよ。
私はバスルームでカラーリングするのですが、その際バスルームの床や壁、天井をシャワーでくまなく濡らしておきます。さらに、なるべく髪を小分けに。そうしないと、塗りにくくなって無理な体勢になるから、カラー剤がえり足についたりするんですよね。
事前に100均などで髪留めクリップを多めに購入しておくと安心。さらに、後ろや頭頂部が見えにくいので、手鏡があると便利ですよ。
鏡を取ろうとして振り向きざまにカラー剤が飛び散ったことがあるので、手鏡を取るときはゆっくり動くことも大切です!」(44歳・女性)
さすがです! “薬剤が飛び散る・肌についてしまう”はセルフカラー初心者さんあるあるですが、こんな風に丁寧な準備や注意を払った使い方をすれば、飛び散りは防げます。製品の説明書やホームページなどにも注意事項が載っているので、事前にぜひチェックしてみましょう!
※これまでの取材をもとに制作しています。
ここまで読めば、あなたも白髪染めの免許皆伝!セルフカラーのコツがおわかり頂けたのではないでしょうか。是非、自分でも白髪染めに挑戦してキレイな髪色を楽しんでくださいね。
ついてしまった汚れに、これ1本
頭皮と髪をいたわりながら、使うたびナチュラルに色づく
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