白髪染めの市販品シェア№1(注)のヘアカラーメーカー「ホーユー」で20年以上、販売、企画、広告宣伝に従事してきた狩谷 崇さんに、女性の白髪に対する悩みについてうかがいました。今回は、実際に白髪染めを使用してみた方が不満に感じていることや、解決法を教えてもらいました。
※(株)インテージ/SRI+/ヘアカラー市場/2017年4月〜2020年3月/販売金額
仕上がりの不満は薬剤の塗り方に大きな原因が!?
実際に白髪染めを使用した方たちからは、どのような感想が寄せられていますか?
狩谷さん
「自分で白髪染めをしても意外とキレイに染まった」という感想が多く、嬉しく思っています。
どの製品も初めての方でも使いやすいよう作られていますので、正しく使っていただければご満足いただけているのではと思います。
その一方で色ムラなど思った仕上がりにならなかったという人もいるそうですね。
狩谷さん
はい。色がムラになってしまった、思った色にならなかった、白髪がうまく染まらなかったなど、残念ながらそういったお声を聞くこともあります。
うまく染められなかった原因は何だったのでしょうか?
狩谷さん
薬剤の塗り方に大きな要因があると考えられます。白髪をキレイに、ムラにならないよう染めるには、乾いた髪に「均等に」「たっぷり」「しっかり」と薬剤を塗ることが大切です。
また、髪にムースなどの整髪料がついていると染まりづらいことがあります。きちんと落としてから白髪染めをするようにしてください。
染めたら、しっかり洗い流しましょう
染めた翌日などに「もう色が落ちた」と驚く方もいるようです。
狩谷さん
染めた翌日のシャワーの際に色が出ていたり、枕カバーなどが汚れていたりする場合は、染まった色が落ちているのではありません。
洗い流しが足りなくて表面の染料が出ている可能性があります。髪を染めたあとの洗い流しは、しっかり行ってください。
また、髪の傷みにより、キューティクルが開いていると色落ちが早くなることがあります。キューティクルを閉じる効果のある弱酸性のシャンプーを使っていただくと安心ですね。
セルフでの白髪染め後の不満を解決するためにできることがあれば教えてください!
狩谷さん
染まりやムラ、色に関する不満の解決には、正しい量をしっかり塗り、正しい時間放置することが一番大事だと思います。
白髪の目立つところから塗り始めると、白髪部分に薬剤が定着する時間がしっかり取れます。また量に関してはセミロングの方で1本分しっかり使い切ることが大切です。
塗り終えた後、最後に薬剤が全体にいき渡るようになじませることでムラも防げると思います。白髪染めを失敗しないためのコツに関してはぜひ下のリンクも参考にしてみてください。
回答
狩谷 崇さん
ホーユー株式会社 商品企画室 デジタル開発課
ヘアカラーメーカー「ホーユー」で20年以上、販売、企画、広告宣伝に従事